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伊賀に感謝、人を元気に。


少し高い天井、子どもとお母さんが笑う声がこだまする。決して便利ではない名張市上小波田の田園風景の中にその店が佇んでいる。café sanaburi店長・西木真木さん。私自身、突っ走ってしまうタイプなんですと笑う。

さなぶりの
由来
西木さんは「とにかくこの店を始めたときのコンセプトが、名張の人に元気になってもらいたいということだったんです。そこでどうやったら元気になってもらえるかなって考えてたら、とにかく来てもらった方に感謝をすること、感謝をしてもらうとそれで元気になりますよね。そこでちょうど店を構えようと思った場所が田んぼの中だったので、じゃあ、田植えの後の感謝の宴で、さなぶりはどうかということになったんです。だからこそ、いつでも来ていただいたお客様を感謝の心でもてなす。というところからお店の名前を付けたんです。」

両親の愛情から
今の私がいる
田植えを無事に終えたことを神さまに感謝し、宴が催される「さなぶり」。ありがとうをどんどん伝えて、地域の方々におもてなしをしようと始めたcafé sanaburi。西木さんは、健康志向の強い両親の元で育てられた。虚弱体質だった母は、姉を食事療法で回復へと導いた。市販されているお菓子などを与えてくれず、基本は自宅で作ったものが中心。幼かった彼女は、ケーキ作りの本などを見ながら、母に材料を計ってもらい、自らの手でお菓子を作った。なんと、4歳の頃の話だ。当時の自分と同い年の子供を持つ彼女は、「よく考えたら、(自分の子供と同じ頃から)私、よく作ってたなーって思うんですよ。最初はクレープぐらいから始まって、小学校に入るくらいにはシュークリームとか作っていましたね。」と語る。

幼少期から台所で料理の才能を発揮した彼女は、両親への反骨心から京都へと活動の舞台を移した。ここで選んだ仕事の一つは料理教室。西木さんが京都で活躍しているその間も地元伊賀地域で活動を続ける西木さんの母は「真木ちゃんが、(いつか)こっちに帰ってきてレストランとかしてくれたらいいわぁ」と何度も語りかける。いつの間にかその言葉はインプットされ、双子の出産を機に地元伊賀へ帰省し店をオープンさせることになった。「気づいたら母がこの地元伊賀でやってきたこと、自分のためじゃなくて人のために生きてきた母親、人に喜んでもらいたいという思いで生きてきた母親を、年を重ねるごとに誇りに思えるようになったんです。人のために役に立てるかどうか。結局、価値観はいつの間にかそれが、刷り込まれてるんですよね。」

恵まれた環境
伊賀を自慢!
café sanaburiで提供されるランチメニューは、とにかく体にやさしそうなメニューが並ぶ。カフェメニューでは、野菜や豆腐などを使ったケーキ、厳選されたドリンクメニューなど、健康志向の母に育てられた西木さんならではのメニューが並んでいる。また、子育て世代に配慮し、親子で一つのプレートを分け合えるようランチメニューも提供されているのがこの店の特徴だ。限られた店でしか外食できない若いお母さんのために、子どもたちが遊べるスペースを確保したり、子育てしながら店を切り盛りする西木さんならではのアイデアが詰まった「おもてなし」空間になっている。

友人が名張に来た時に、連れて行ってあげる場所を考えたときに、どこへ連れて行こうと考えるだろうか。
名張にはこんな場所があって、こんな店があってと自慢しながら連れて歩くことができるだろうか。そうなるには、まずは地元のことを沢山知らなければならない。沢山知ることができれば愛することができる。立派な地元愛が育まれる。
「名張の人に名張をもっと好きになってもらいたいし、その場所がこの店であったらいいなと思います。もちろん地元以外の方にもお越しいただいたら、名張・伊賀素敵でしょ?って自慢したいし、それを感じてもらえたらうれしいですね。」とにっこり。

互いのために、
家族のために
 西木さんのご主人・稔さんは一緒にカフェを切り盛りしている。夫婦として、店のスタッフとして共に毎日を過ごす。働く女性として二束の草鞋を履く彼女にとってはなくてはならない存在だ。お客様がいて、支えてくれる家族がいる。だからこそ感謝の心で愛情溢れるおもてなしが提供されていく。

information

natural & organic café sanaburi
店長 西木真木
〒518-0613 三重県名張市上小波田218-1
TEL:0595-48-6936
Web:http://www.sanaburi.jp
E-mail:utage@sanaburi.jp

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