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赤目まちづくり委員会 姫野 正己さん


2014年10月06日10:00 人 × 名張人

せっかくの地域財産を生かしたい。

名張市の西部に位置する赤目滝。この滝へ向かう道中には多くの梅の木があることをご存じだろうか。
赤目町長坂地域には今から20年以上前から、もともとは米の転作として梅の木が植えられ、多くの地元農家の方々で組合が形成されていた。しかし、農業に携わる方々が高齢化したこと、さらには梅の木の維持管理問題もあり、、ここ数十年地域ぐるみでの取り組みが難しくなってきていた。この間、何もなかったわけではない。孤軍奮闘で取り組む農家の方もいれば、NPO団体などとコラボイベントを行ったり、新しい地域物産の開発を検討したケースもある。しかし、残念ながら定着しているのはごく一部の話だ。

赤目まちづくり委員会会長にこの春就任した姫野正己さん。「とにかく地域資源があるのにもったいない。大人も子供も、実際に梅があるところに連れて行けば、喜んで体験してくれるはず。」と今年の6月にはイベントを主催することに決めた。「3年間全く手入れができていない状態。まずはボランティアで草刈りを手伝ってくれる人を探さなければならなかったんです。しかも今年は梅の裏年。肥料をやったりせずに自然に任せているから仕方ないが、成りが悪くて。地域の方々にイベントで取れなければ困るから事前にお願いして梅の提供を協力してもらったんです。」

いずれは地域の物産として育てていきたい。

せっかくの地域資源、何とか生かせないかと姫野さんは日々考えている。まずは、地元の方に地域イベントなどで「梅ジャム」を親子作ってもらったり、「梅シロップ」を作ったり。姫野さん自身も「梅ジャム」を作り、地域の方々に配って回るという。
「せっかく赤目にこれだけの地域資源があるわけだし、たとえば地域おこしのシンボルとして赤目公民館にある厨房を使ってそれを地域のみなさんと共に生産する。これをぜひ実現したいんですが、今年は梅があまり成っていない。これが残念で。それと、実際に販売するとなると、ありがたいことに期待が生まれる。期待を裏切らないようにするために、梅の生産をまず安定化させるということ、さらには地域の若い世代にも手伝ってもらってしっかりと販売できるようにしなければならないと思うんです。だからまずは地元の祭りなどでこじんまりと販売するところからスタートして、仕組みづくりをしっかりとして、その中で生産・販売を視野に入れていけたらいいなと思います。」
「ぜひやってほしい。」といった声も姫野さんの元には地元住民の多くから寄せられている。赤目地区が梅の産地だといえる日が待ち遠しい。

赤目まちづくり委員会

会長 姫野正己
〒518-0465
三重県名張市赤目町丈六238番1(赤目公民館内)
TEL:0595-63-0329
https://www.facebook.com/akame.co

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