名張産ジュニパーベリーでジンづくり始動/発掘!隠(なばり)の名産品#7
植物由来の爽やかな香りや味を楽しめる蒸留酒、ジン。
この度、「名張でも地元の農産物を使ったジンをつくろう」という取り組みがイーナバリ株式会社さんを中心に動き出しました!
きっかけはジンづくりの原料ジュニパーベリーと同属種のネズミサシの実が名張の山々のふもとに自生しているのが確認できたこと。ネズミサシの実がジュニパーベリーの代用としてジンづくりに使えそうということでこの挑戦が始まりました。
本特集「発掘!隠(なばり)の名産品特集」ではスペルト小麦、タネ菜に続いて名張産ジュニパーベリー(ネズミサシの実)を活かしたジンづくりの様子を追っていきます。
今回はその初回、ジンとは?ジュニパーベリーとは?について見ていきましょう。
■□■この記事のPoint■□■
・楽しみ方は無限!奥深きジンの魅力
・ジンづくりに欠かせないジュニパーベリーとは?
・竜口に自生している名張産ジュニパーベリーを取材
楽しみ方は無限!奥深きジンの魅力
ジンとは、ジュニパーベリーをベースとした複数の植物成分(ボタニカル)で香りづけした蒸留酒(スピリッツ)のことを指します。
そのためボタニカルの風味が際立ち、爽やかな香りや味を楽しめるのが大きな魅力。
ジンは基本的にジュニパーベリーさえ使用すれば他は自由度が高いので、作り手が個性を出しやすいお酒でもあります。
例えば西洋ではコリアンダーやレモンの皮などがよく使用されますが、日本では山椒や柚子などを使って日本人好みの味わいに仕上げている商品もあります。
今回挑戦するジンづくりも、名張産ジュニパーベリーを始めとした地元の農産物を使用していく予定なので、名張をぎゅっと詰め込んだ風味に仕上がることが期待できますね。
ジンづくりに欠かせないジュニパーベリーとは?
ジンづくりの要ともいえるジュニパーベリー(Juniper berry)は、セイヨウネズという針葉樹の果実のことです。
ベリーといってもその香りは全く別物で、爽やかさとスパイシーさを感じさせる香りが特徴的。この香りこそがジン特有の風味を生み出し、ジンづくりに欠かせない要素となっているのです。
ジュニパーベリーはその香りを活かし、ジンづくり以外にもハーブやスパイス、アロマオイルとして幅広く活用されています。
竜口に自生している名張産ジュニパーベリーを取材
そしてこの名張にもネズの木が自生していることが確認できました!
正確に言うとネズミサシという和名で、セイヨウネズの近縁です。
今回は何か所か自生している内の一つである竜口まで取材をしてきたので、その様子をお伝えしますね。
名張に自生しているネズの木がこちらです!
どれ?!
ってなりますよね。
他の樹木と混ざっていて遠目で見ると見分けがつきません。
近づいてみましょう。
グリーンの実がなっていますね!これがネズミサシの実、名張産ジュニパーベリーです。
葉も針葉樹らしく針のように細長く、触ると堅かったです。
ネズミサシの木の大きさは様々で、腰下ぐらいの高さのものから、数メートルを超えるものまでありました。
実の大きさは6,7mほど。
このままでは何も香りませんが、実を割ってみると清涼感のあるフレッシュな香りが漂いました!
まさにジンの香りそのものですね。
こんな素晴らしい素材が自生しているなんて、名張の自然の恵みに改めて有難みを感じました。
以上、今回は名張に自生している名張産ジュニパーベリーでジンをつくろうという取り組みを紹介しました。
しかしお酒づくりはそう簡単にできるものではなく…イーナバリさんの挑戦はまだまだ続きます。
次回は実際にネズミサシの実でジンづくりを実践している蒸留所を視察してきた様子を紹介します。お楽しみに!
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