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いよいよ収穫!名張初スペルト小麦/発掘!隠(なばり)の名産品#6


梅雨も明け本格的な夏到来ですね。

そんななか名張初栽培となるスペルト小麦も7月上旬に収穫シーズンを迎えました。

本特集では昨年秋の種まき以来ずっとスペルト小麦の成長を追ってきました。
初めての栽培に試行錯誤しながら進めてきましたが、その後無事に実ったのでしょうか。

↓↓スペルト小麦とは?という人はこちらの記事をご参照ください↓↓
https://nanowa.net/magazine-agri/spelt/

 

名張初のスペルト小麦・実りを迎えた麦畑

わー!
生い茂っていますね。
一面麦色です。

3月の時と比べると、よくここまで大きくなったなぁと感動すら覚えます。


↑↑3月当時の写真

実はこれでも少ないそうで、本来ならもっとびっちりと生え揃っているそうです。
前回の記事でも述べましたが、撒いた種の3~4分の1ぐらいしか育たなかったため、だいぶまばらなんですね。

まばらには見えないのはおそらくスペルト小麦の背が高いからでしょう。
スペルト小麦は約1.5m、一般的な麦の2倍ぐらいの高さまで育ちます。


↑↑茎が倒れていて分かりづらいですが、人の肩の高さまであります。

穂そのものも長く、一粒一粒も大きいです。

殻をむくと…

これがスペルト小麦の玄麦(げんばく)!

米粒のように乾燥してかたいです。

収穫したてのスペルト小麦、そのままパクリと食べてみました。

なるほど、素朴な味わいでかむほどに香ばしいですね。

栽培を担当している三重伊賀里山整備活用組合の山下さんいわく、これが一番おいしい食べ方だそうですよ。

この玄麦を粉にしたものが全粒粉と呼ばれます。
外側の黄色い部分をけずる(精麦)と白い胚乳が出てきて、それを粉にしたものが一般的に売られている麦の粉になるんですね。

 

収穫の様子

続いてスペルト小麦を収穫する様子を見ていきましょう。

コンバインという農作機械で収穫するのですが、まずはコンバインの通り道を作るため人力で刈っていきます。(なんて地道!)

ある程度刈り取ってからようやくコンバイン登場。

どんどん刈りますよ~。

ところが、、、

前述した通りスペルト小麦は茎が長いため、しょっちゅうコンバインの機械の中で詰まってしまうんですね。

その都度詰まった茎を取り除きます。

こうしてコンバインで収穫したスペルト小麦がこちら。

本来、コンバインは刈り取りと脱穀(粒を穂から外すこと)を兼ねそろえているのですが、スペルト小麦は強靭なためなかなか穂から外れませんでした。

余分なものがだいぶ混ざっていますね。

一方、寝てしまった状態のスペルト小麦は引き続き手作業で刈っていきます。

こうして収穫したスペルト小麦をトラックに積んで収穫作業は終わりです。

豊作…とはいきませんでしたが、無事収穫できてよかったです!

収穫したスペルト小麦はこのあと倉庫にて乾燥・調製の工程に移ります。
まだまだ製品化まで日数はかかりますが、名張初のスペルト小麦誕生に向けて次の段階に進みました!

次の報告も楽しみに待っていてくださいね。

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